いきなり完成されたアドリブ譜を見せておしまい、、、そんな教材が多い中、アドリブの練習の仕方を体系的に説明している教本を中心にご紹介します。
ジャズのアドリブを練習したいけど、どの本から始めていいかわからない!
そんなアドリブ初心者のために、おススメの教本を内容と共にご紹介します!
目次
インサイド・インプロヴィゼイション vol.6
トラディショナルなジャズから、モダンなスタイルまで熱い演奏で有名なテナー奏者、ジェリーバーガンズィ―先生の教則本。たくさん出ているので全部やろうとすると大変なことになります! Vol.1は比較的穏やかな4音スケールのアプローチですが、初心者の方はVol.6がおススメ!
理論に明るくない人にはちょっと難易度が高いかもしれませんが、アドリブの本質をついている教材といえます。 アドりブ初心者にはちょっと根気がいりますが、ちょっとかじってみるだけでも十分な「ジャズのアドリブ中で、どのようなことが行われているか」がよくわかるでしょう。全部やろうとせずに最初だけまず学んで、少しずつ進める気持ちで行くといいでしょう。
【内容】一部のみ記載
1:■【Part One】
2:Chapter 1: コード・スケール
3:Chapter 2: コード・トーン
4:Chapter 3: ターゲット・ノートとアプローチ・ノート
5:Chapter 4: スケール・モティーフおよびモーダル・シークエンス
6:Chapter 5: ライン
7:Chapter 6: モティーフを用いたラインとシェイプ
など、後半も盛りだくさん
教材冒頭部分が最も役に立つでしょう。すべてをやろうとせずに、前半部分をまずかじってみることでアドリブの扉が開くでしょう。
Anyone Can Improvise
マイナスワン=カラオケで有名な、ジェイミー先生の教本(DVD)。どちらかというとアメリカ式ジャズ教育の、理屈っぽいことを中心に進めていくセミナー的な内容。アドリブをジェイミー式に説明していく流れで、一般的によく行われているような話が説明されている。ジャズ教育ではキャンプなどのセミナーも多く行っており、アメリカの人たちはこのような情報にさらされていると知ることができる上でも、見ておいていい内容。
多分英語版しかありません。
サックス土岐英史直伝!12Keyにフル対応出来る究極アドリブ練習法
ご存じ山下達郎、チキンシャックなどでご活躍の重鎮、土岐先生のアドリブ本。アドリブを練習するためのアイディア的なことが土岐先生なりに示されています。細かいことというよりは、大まかに大きく広く説明されている印象で、初めてアドリブの練習をされる方の入門第一回レッスン的な内容です。アドリブにはどういう練習が必要かよくわかるでしょう。サックス奏者の心得も続く章では載せられており、一度土岐先生にレッスンを受けて色々なお話を聞いた、、、という気持ちになれるでしょう。楽譜がついていなかったり、コンサートキーなので初心者にはその部分が難しいかもしれません。
Patterns for Jazz By Oliver Nelson
アドリブ方法論の説明ではないが、ジャズの有名ボキャブラリーをひたすらフレーズ集的に並べた教本。そのフレーズが一体なんなのか、、という説明は一切ないが、これを練習しておくことで、聞いたことあるな、、、と後になってじわじわ来る教則本。アドリブのスタイルを学ぶというよりは、日々の練習として少しずつ行うといつか役に立つ日が来るであろう有名な教本。
アドリブ初心者のためのアドリブ塾特別講座
せっかくなので、私の教本も紹介させてください。
アドリブの練習方法について徹底的にフォーカスした講座。アドリブをするには何が必要で、どのような練習をすればいいのかを、動画を見ながら実践的に学ぶアドリブ専門講座、
- この講座はアドリブができるようになるには、どういう練習をしなければならないかということが明確で、無駄な練習をすることなく、過程ごとにその成長を確認できるところがすばらしい。また質問には単に答を示すだけでなく、資料や参考音源を送付してくださり、自身で確認しながら練習できるのは本当にありがたい
- アドリブを明解に説明、指導してくれる素晴らしい講座です! 今まで5年間、数名に指導を受けてアドリブに必要な理論は勉強したつもりでも、いざ実践となると書き譜を見ながら覚えているフレーズを演奏するだけでした。今回の講座を受講し、基礎的なアドリブの仕組みと練習方法が理解できたので、レッスンで取り上げているモチーフを題材とした8小節のアドリブは、1週間程度の練習で自分でも驚くほどスラスラと⁉︎ 演奏できるようになりました。ついに、迷いと不安の繰り返しから脱皮出来そうなので、これからの講座が楽しみです。
- とかくアドリブの解説は感覚的で意味不明となりがちですが、こちらではロジカルに教えていただけるので分かりやすいです。今までアドリブについて難しく考え過ぎていたのでは、と考えられるようになり、アドリブに対する心理的ハードルが下がったように思います。第3回講座ではついにツーファイブが出てきました! どんな分野でも基礎、基本ができていてこその応用で、いろいろな曲でアドリブができるようになるためにはその後の努力(練習)次第でしょうが、本講座はその基礎をレッスンごとに理論と実践の目標が明確で、着実にステップアップすることができます。 私の経験ですが、「アドリブができるようになる~~」といったあまた出版されている書籍で挫折し、月に1,2回程度の個人レッスンを受けても、1年経ってもアドリブのアの字もできなかったことを考えれば、この講座のプログラムがいかによくできたものであるかということが実感できます。
エリック・マリエンサル / Tricks of Trade
様々なジャンルの音楽のアドリブ例を見せてくれるエリック先生の教材。もう少し具体的に、何をやっているのか説明があるといいんだけど、、、。とりあえず、メジャーコードで何か弾いてみましょう。こんな感じ、、、という風に、モチーフやラインをランダムに解説なしに見せてくれます。体系的ではないのですが、何をやろうとしているのか、、と考えながら見るとそれなりに勉強になります。
いかがでしたか?
そうなんです、、やっぱりみんなアドリブって本だけで学ぶのは難しいので、中々1つでは情報が完結しません。だから、レッスンとか通うわけですよね。
だけど、みんなこういう教本は一度は買ったことがあるし、そういうことを通りすぎることも必要です!
まず、はじめの一歩として、ここに紹介したものを1つでも手に取ってみてください。
終わらなくてもいいじゃないですか、、、ちょっとでも何か学べれば後になって絶対役に立ちますし、一歩踏み出すことは必要です。
また、何を勉強したらいいのかな、、、という方向は見えるはずです。
是非、一歩を踏み出されてください!