今日はセルマーのビンテージ、マーク7のバリトンが全貌がダグラスさんによって明らかにされた話です。
FacebookのSelmer Historyのグループで色々な情報を提供してくれるセルマー歴史研究家のダグラスさん、今までにもマーク7の話は出てきましたが
マークセブンのまとめがありましたので忘備録として残しておきます。
(写真はSelmer Historyのグループよりキャプチャー、個人名は伏せてありますので詳細はFacebookでグループに登録の上ご覧ください。)
目次
基本的にはマークセブンという設計のバリトンはない
これまでの定説では、マークセブン時代もカタログ上はバリトンとソプラノはマーク6のままで売られ、アルトとテナーのみがマーク7でした。
しかしながら、まれにマークセブンの刻印がついたネックや、MarkⅦと本体に刻印された楽器が散見されました。
これらについては、マーク6だけとシャレでマーク7の刻印を付けた、、、という風に考えられていました。
30万9千のシリアル
マーク7の刻印が!
楽器本体も基本的にはマーク6と同じ。
基本的にはマークセブンという設計のバリトンはない
即ち、マークセブンバリトンもマークシックスバリトンも設計上は同じで、どちらの刻印が打たれたか?だけかと思われていました。
しかし、ダグラスさんの報告によれば、、
31万1千台から31万9千台のシリアルで170本ほどがマークセブンとしてセルマーの出荷台帳に載っている。そしてそれらは、すべてLowAとHighF#付きである。
しかしながら、同時期のLowBbはマークシックスとして売られている。
マークセブンとしてしっかり販売したバリトンが存在する
という事実があります。
即ち、マークセブンバリは170本限定で販売されたものでLow AとF#モデルがマークセブンということになります。
セルマーがマークセブンとして販売したならマークセブンと呼ぶべきで、必然的に限定モデルA F#付きとなります。
これらは1980年から1981年の短い期間に生産され、シリアルの最後のほうはシリーズ1の時代にもオーバーラップしています。
それゆえこれらのマークセブンバリは、セブン生産終了の直前に少量作られた、、、多分部品が余ったのでバリトンのネックにも余った部品を
付けたりして作り切って、、、そして、そのすぐ後にシリーズ1を作り始めたということですね!