つい先日、発売して一瞬で売り切れたと評判のアルトフロックスモデルの選定に行きました。

ハイバッフル系でありながら鋭すぎず音の太さとジャズのテイストも持ち合わせる、モダンなビッグバンドのリードアルトもできるファンク系の第一選択肢として評価が高いですが、

マウスピースの選定も行いながら楽器との後期マークシックスとの相性も踏まえた選定をサックス上級者の方に頼まれてディスカッションをしながら

個体の違いなどを吹き比べて、最もその楽器とそのプレーヤーのスタイルに合うマウスピースを選びました。

そして、帰り際、、、

H女史
あの~~、もうすぐ発売になる新作アルトがあるんですが、、、、

tomo
そんなの聞いてないですよ、、、
といきなり出されたのがこちら、、、
いきなり2本出てきました、、、 同じに見えるんですけど、、、、と言っていたら、通りかかった社長さんが現れて、、、

石森管楽器社長さん
おっ! 今日アルト持ってるじゃないですか、、、ちょっと試していってくださいよ、、、
と言って、愛用のDukoffしかケースに入っていなかったのですが吹くことになりました。

今回発売になったのは2モデル!

まずお断りしておくのは、ここに記載しているのは私が無許可で勝手に書いているのと、なんとなく話をしたことを覚えている限り書くので、不正確なこともあるでしょう。

詳細はサックス専門誌の特集を見ていただくか、石森管楽器さんにお問い合わせください!

(その前に、いつものように、、あんなこと書かれちゃ困りますよ、、、と怒られて修正するほうが先かもしれません、、、)

今回発売になったのは、

いままでのNewVintageの後継機にあたるスーパーカスタムモデル

②スーパーカスタムX (⇐新モデル)

の2種類あるということです。

X=エックス、、、、ちょっとツイッターを意識しているのかな、、、と思いつつ、、、そしてスーパーカスタム、、、マウスピースにもその名前がついていたので、同じようにネーミング揃えてきたのかな、、、その響きがお好きなのかな、、と思いつつ、、わかりやすいネーミングにだと感じました。(⇐怒られそう、、、)

まずこれまでのモデルであったNewVinatge→スーパーカスタム(SC)は何が変わったのか? の話

私が覚えている限りでは、大きな変更は4点

SC①ネックジョイント部の上部パーツが今まで一部が洋白だったのが、すべてのパーツを洋白で製作し吹奏感の大幅な向上

 

マークシックスとか見ていただくとわかると思いますが、今まで上部の丸の部分のみ洋白だったものがこの部分とか内部も全部洋白で作った。

(上記の表現は正確ではないかもしれませんが、このあたりの部品のデザインと材質が変わったことはあっていると思います)

tomo
この部分をすべて洋白で作ることの意味は???
洋白は硬い材質ですが、ねじやリガチャーでも同じ効果が出る通り、より太いしっかりとした鳴りになります。
そして、これは店長さんから伺った話ですが、より精密な加工が可能となったそうです。
すなわち、これは私の勝手な想像ですがネックと本体がしっかり密着することで、抵抗感や鈍さ、振動のロスが減り、よりオープンに自由に吹けるようになる効果が考えられます。(⇐勝手な意見)
セルマーのシュプレームの例にある通り、このジョイント部分は楽器の鳴り反応に大きな影響を及ぼしますが、個人的にはシュプレームに見た改良も意識して?この部分も大胆に石森さんのやり方で変えてきた、、、、そんなところではないでしょうか?
これは大きな改良点ですね!

SC②オクターブキーの機構の改良

多分この辺??
キーの動きの大きさをさらに小さくして、オクターブキーの動きが速くなったらしいです。
恐らく今までよりも、オクターブキーを挟んだ跳躍で音の立ち上がりが速くなっているはずです。

SC③ベルのデザインを若干変更

この部分だと思います。

見た感じは全然以前のモデルと違いは判らないのですが、少し変えたと言っておられました。

これは後でまとめますが、このベルのデザインを変えることでこのモデルもパワーが増して少し太く大きく鳴るようになったように感じました。

 

SC④刻印の変更

以前のモデルとは刻印で見分けるといいでしょう。

これはあまり音には関係ないと思いますが、、、

確かに文字が増えていますね、、、、スーパーカスタム、、と書いてあります。

SC:今までのモデルと音や吹奏感はどう違うの???

tomo
全然違います、、、よりオープンで自由度が増し、表現の幅が大きくなり、鳴りも大きくなったように感じます。
やはり、ジョイント部分のデザイン、材質の変更が効いていると思いますが、
旧モデルNew Vintageのキャラクターは踏襲しつつ、
  • さらに表情がつくようになり
  • 鳴りも大きくなり
  • 気持ちよく吹けるようになる
  • 自由に表現できるようになった
と言えると思います。
個人的には、スーパーカスタムというよりはNewVintageのスーパーチューンナップモデルという印象で、スーパーチューンナップという名前のほうがしっくりくると感じます。(⇐怒られそう)
ちなみにネックはこれまでのものと同じ、Sネック?というのがついているそうです。

真打! スーパーカスタムX モデルはどんなモデルなの?

tomo
見た目はスーパーカスタム(=Xなし)とほぼ見分けがつかないんですが、シリアルのところにSuperCustomSCXとかいてあります。

このスーパーカスタムXモデルは、完全な新作で、従来品のNew Vintageモデル、、、あるいは今回スーパーチューンアップされた(⇐怒られそう)SCモデルとは全く異なるデザインの楽器となっています。

即ち
異なる管体のデザイン
新作S1ネック(注:従来品はSネック) 
となり、完全な新モデルです。

SCX① コンセプトはより太く!より丸く! (⇐怒られそう)

tomo
これは私の勝手な印象ですが、NewVintageや今回チューンナップされたSCモデルと比べると、明らかに太く大きな音が鳴り、そして音色はやや丸くなっている、、、そんなタイプの楽器と感じました。(⇐勝手にそんなこ言ったら怒られそう)
わかりやすく大きな音、、特に低音は太く大きく鳴ります。 そして、音色は少し角が取れた丸みを帯びた音色、、、そうですね、、より古いヴィンテージな音色とも言ってもいいと思いますが、 そういう趣向の音色が太く大きく鳴るそんなキャラクターの楽器です。

SCX② 新型ネックS1や管体が従来品より少し太く作られていることで音色も丸くジャズ的!

社長さんはネックは、新しいデザインの新型S1ネックで、より太いデザインと申されておりました。楽器そのものも、New Vinatgeよりはやや太めのデザインで、それにより丸みを帯びた太い音が鳴ります

社長さんはコーン的、、、と述べられておりましたが、あの時代の、、、即ちマークシックスよりも古い時代の音色を意識したデザインで、よりトラディショナルなジャズのサウンドを狙った意図が感じられます。

また昨今の楽器は、ヤマハやシリーズ2,3など張りのある音色の楽器が多いので、そうではなく、そっち向きの音色ではない楽器を目指した点で非常に面白いですね!

SCX③ 吹奏感としてが低音は特に太く、より大きく鳴り、押せるようになった

最初に弾いた時の第一印象として、特に低音が太く鳴ることがまず印象に残るでしょう。

低音だけなく、Dukoffでフラジオを弾いても、細い直線的な音ではなく、フラジオにも、音の鋭さの周りに音の響き、、輪郭がついて、音が太く丸くなったような音色を奏でたのが印象的でした。もちろん中音域にも音の太さが感じられ、全体的に丸く太い音キャラクターの音がなるといえます。 またさらに押せるようになり、大きく鳴らしたいときには、SCモデルよりももう数段階ドーンといけるでしょう。


まとめ:どっちを買えばいいの? 

通常の万能なアルトサックスの性能を求めるのなら、マークシックスのフィーリングを意識したスーパーカスタムモデル

よりトラディショナルなジャズ、あるいは吹奏楽でもより響きのある丸く太い音を目指すのならスーパーカスタムモデル

が向いているように思いました。

 

ですが、これらの道具を使っての音楽の表現は自由ですから、それは貴方自身が実際に試奏して決めてみてください。

 

そして言い忘れましたが、

tomo
どっちのモデルも恐ろしく吹きやすいです! 現行の新品のサックスの中では、ジャズをやるならこれしかないというほど、性能も優れ、そして値段もリーズナブルです。

 

間違いなく、今後サックスを新品で購入する時に、経験者がパワーアップアイテムとして、あるいは初心者が恒久的に使える楽器としてメインの選択肢となる楽器でしょう!

 

とてもいい製品なので、是非皆さん発売されたら試しに行ってください!!! (製品ページはこちら↓↓↓↓↓)

https://www.ishimori-online.jp/product-list/335

PS:噂では最初はビンテージラッカーの仕上げが早く上がってくるそうです?? (⇐間違ってるかも)

 

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