今年といってもまだ半分も消化していないが、最も買わなければいけないマウスピース、、と感じたのがこれ、、、
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ブレッカー氏のガーデラ化されたベルグラーセン
2000年ごろにブレッカー氏が予備として持っていたマウスピースで、借りていたマウスピースだったため、後に氏が亡くなってから返却を依頼して戻ってきた逸品。
ブレッカー氏はこの当時、ガーデラに代わるマウスピース、、正確言えばガーデラが失踪して使っているガーデラが摩耗した場合次のマウスピースが必要だったでしょうから、マウスピースをいくつか手に入れたことが知られています。
ガーデラの弱点
fa-arrow-circle-rightメッキがはがれ削れてくる
いわずと知れた、摩耗が激しいこと、、、氏のマウスピースも、かなり摩耗していたことがわかります。
下図左下が氏のガーデラ
(ウイリアムパターソン、ブレッカーアーカイブより)
おそらくテーブルやレールはゆがんでいたことは容易に想像がつきますね。
fa-arrow-circle-right重量が軽いために軽い音しかしない
ガーデラの利点/欠点としても有名ですが、音に厚みが出ません。それゆえカラッとした音だけが鳴り、アコースティック的には音の”厚み”がなく、(相対的に)いい音がしません。
それを補おうとしたのがファットボーイモデルですね。
ラーセンなら音の厚みもバッチリ
90年代中盤からアコースティックなジャズのサウンドが増えてきたブレッカー氏が、ガーデラのフィーリングを残したままガーデラのスタイル、鋭さを保持したマウスピースにも興味を持つのは想像に難くありません。
このマウスピースも、ガーデラの鋭さをそのままにラーセンの音の厚みとパワーが増したチューニングなのはよく理解できます。
開きが110でガーデラとほぼ同じなのもまさに、ブレッカー氏のためのマウスピースという感じです。
bronze Berg Larsen tenor sax mouthpiece .110
このマウスピースはリフェイサーとして有名なジョンライリーによって125/3のマウスピースを110までクローズダウンして作られています。
そしてブレッカー仕様にするために、エポキシのバッフルが入ってガーデラ化されています。
もともとこのマウスピースは、ポールペレツさんというタワーオブパワーのサブ?などを少しやって人が、ブレッカーが好むようにジョンライリーと共同制作したものです。
氏が逝去された後、ティムリースが遺品の整理を手伝って返却されたそうです。
ジャズからロックまでこなせる、、、そして、小さい音も用意に出せ、もちろんパワーもある完璧なマウスピースですね。
先に申し上げた通り、
fa-arrow-circle-rightブレッカーの音がするマウスピース=ガーデラでありながら、ラーセンの安定性と音の太さを兼ね備えたマウスピース。