1940年代のオットーリンクのパンフレットに学ぶその3

さて1940年代のオットーリンクのパンフレットを読み進めるにつれて、現代では考えられないほどマニアックなトピックが出てきます。

それは、、、材質についてです。

まず、この時代の作り方ですが、現代のマウスピースはすでに棒になったものを削るだけなのに対し、この時代は型(cast)にはめてオーブンに入れて熱を加えて成型するのが主流でした。

そして、そこにマウスピースの大きな進化が隠されていたのです。

マウスピースの材質を凝縮して硬くギュッとする、、、ということです。 それにより、よく響いて、音に明るさが加わるそうです。なるほど、、だから今のマウスピースはバキバキ鳴りすぎるわけですね?

逆にこの40年代以前の、あるいは40年代の最先端でないマウスピースは、材質の密度が薄いために、鳴りが悪くぼやっとするわけです。即ちこのレゾチェンバーからマウスピースの材質の近代化が始まったわけですね???

逆に言えば、現代でもラバーの棒をやや密度を弱く作ることで昔のマウスピースに近づく、、、さらに言えば、デザインだけではどうにも同じにならないということも明白、、、ということをこの文章は暗示しているように思います。

そして、その次の分には衝撃的なことが、、、、

 

マウスピースが、咥えている演奏者の口の熱と湿気で、反る!!!

なんということでしょう。昔のマウスピースは、、、吹いていると形が微妙に変わっているわけですね?

あるいは昔のマウスピースはしっとりしている、、、なんてよく言いますが、湿度によって微妙に形が変わっていたのですね?

それを考えると洗うなんてとんでもないですね??

硬く作ることでそのあたりの不安定さも解消されているようです。

あるいは40年代のマウスピースをお使いの人はその日の湿度によって調子が左右されるのです!!!!

次は右のページに行きましょう。

右のページは主にメタルであるトーンマスターについての記述です。

中盤にある文を直訳すると、科学的に正確なチェンバー、ダイナミックなフェイシング、滑らないリガチャー、、、これらがリードを自由に振動させ、唇も最大限にきもちいい???

なるほど、、リードが自由に振動する漢字を唇で感じるのですね??? あまりそういう意識はなかったですが、この時代にはそういうフィーリングは重視されていたようです。

このページには、今となっては失われたマウスピースのフィーリングについていろいろ書かれていますね。

 

これを読むことで、デザインだけでは決してビンテージの復刻ができないことが良くわかりました。

調子が悪い時には、リードではなく、貴方のマウスピースが反っているからかもしれません???

 

続く、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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