ジャズサックスアドリブ初心者が必要なスケールに関する知識と練習の仕方などを徹底解説。アドリブに必要なあのスケールもこのスケールも12キーの一覧表をつけて隅から隅までわかりやすく解説します。PDFをダウンロードの上ご活用ください。
目次
メジャースケール:ダイアトニックスケールについて
アドリブの最も基本となるのは、メジャースケールです。その理由はメジャースケールは、アドリブの中で最も頻出!=よく使うスケールだからです。
以下のようなスケール練習を12キーで行いましょうj!以下にPDFで12キー載せています。
tomosax-サックスメジャースケール練習12keyサックスでアドリブ練習を始める初心者の方は、まずメジャースケールの練習からしましょう。そして、このメジャースケールは、そのキーに属するスケールという意味で”ダイアトニックスケール”とも呼ばれます。細かい定義は割愛しますが、メジャースケールとダイアトニックスケールは同じものと考えてもいいでしょう。
メジャースケールは、始まる場所によってそれぞれ名前が付けられています。
Cメジャースケールを例に挙げてみましょう。
【イオニアン】
メジャースケールをドから始めたものをイオニアンと呼びます。
詳しい使い方はこちら ↓
Ⅰmaj7には、Ⅰから始まるメジャースケールを使います。(これをイオニアンと呼ぶ、つまりメジャースケールとイオニアンは同じことになる)
【ドリアン】
メジャースケールをレから始めたものをドリアンと呼びます。
詳しい使い方はこちら ↓
"Ⅲm7,Ⅵm7以外の○m7"と"Ⅱm7"ではルートの全音下から始まるメジャースケールの音の並びを、そのルートから始める。それをドリアンと呼ぶ。
【フリジアン】
メジャースケールをミから始めたものをフリジアンと呼びます。
詳しい使い方はこちら ↓
Ⅲm7ではルートの長3度下から始まるメジャースケールの音の並びをそのルートから始めたものを使う。それをフリジアンと呼ぶ。
【リディアン】
メジャースケールをファから始めたものをリディアンと呼びます。
今回からはリディアンです。
リディアンはⅠmaj7以外の○maj7で使われるスケールです.
○maj7で使われるスケールは、全てメジャースケールと誤解される人も多いようですが、
【ミクソリディアン】
メジャースケールをソから始めたものをミクソリディアンと呼びます。
今回からミクソリディアンです。
ここでは、特にV7において説明していきたいと思います。
【エオリアン】
メジャースケールをラから始めたものをエオリアンと呼びます。
今回は”Ⅵm7”のスケールになります。
同じ○m7でも、Ⅵm7では既述のにⅡm7ドリアンやⅢm7フリジアンとはスケールが異なります。
エオリアンとは?
【ロクリアン】
メジャースケールをシから始めたものをロクリアンと呼びます。
Ⅶm7b5をはじめとするすべての○m7b5ではルートの半音上のメジャースケールの音の並びをそのルートから始めたものを使う。それをロクリアンと呼ぶ。
何故このような名前がついているかというと、ドレミファソラシドをレから始めてたやつ、、、、と呼ぶと面倒くさいので、ドリアンと呼ぼうと、メジャースケールの始まる場所を区別してわざわざ名前がついています。
ですが、全部メジャースケール!
アドリブではこれらのスケールが頻出するので、まず、アドリブ初心者のひとはメジャースケールを練習する、理解することから始めましょう!
ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ(HMPFB)
メジャースケールの次に重要なのは、Harmonic Minor Perfect Fifth Belowです。ハーモニックマイナーを5度から始めたものという意味ですが、このスケールは特にマイナーコードに解決する直前のドミナントセブンスコードで使われる重要なスケールです。使い方などは以下のリンクに詳しく説明しています。
ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロゥという名前でも呼ばれたりもしますが、ここではミクソリディアンb2b6とよび、Mixb2b6と略記します。
【ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ 一覧】
Mixollydianb2b6メロディックマイナー
旋律的短音階とも呼ばれるスケール。Ⅵm7=Ⅰm7上で使われることを基本として、マイナーキーのトニックに向かうツーファイブ上でも使用可能。他、ドリアン一発の時のモードチェンジとしてもよく選択されるスケール。マイナーキーの曲では、メロディックマイナーの特徴的な音=♮6を効果的に強調して使いましょう!
(ジャズでは、上昇も下降も同じ状態で使うJazz Melodic Minor Scaleという使い方があります)
Scaleメロディックマイナー 一覧コンビネーションオブディミニッシュスケール
通称コンディミと呼ばれるスケールです。2つのディミニッシュコードの組み合わせから成るスケールで、ジャズ特有のサウンドです。ツーファイブのドミナントコードでよく使われます。
HalfWholeDiminishScale12keysこの章では、コンディミ(コンビネーションオブディミニッシュスケール)の使い方やパターンについて説明します。
オルタードスケール
オルタードは、ドミナントセブンスコードで使われる非常に厳しいサウンドです。メロディックマイナーを7番目から始めたスケールで、非常に難解なサウンドが特徴です。
alteredさて、ここからはオルタードスケールの登場です。今まで、V7ではいろいろなスケールが登場しました。
リディアンドミナント/リディアンフラットセブン
リディアンドミナントは、ナチュラル系ドミナントセブンスコードで使われるスケールです。明るいサウンドが特徴です。
LydianDominat-一覧ホールトーンスケール
ホールトーンスケールは、、全音音階スケールとも呼ばれ、不思議なサウンドが特徴です。特にドミナントセブンスコード上で使用が可能ですが、ジャズスタンダードではTake The A Trainで多用される以外は、あまり使われません。その幾何学的対称性より、2種類しかありません。あまり使わないので、初心者は練習する必要ないでしょう。
WholeToneScaleEx
ビバップスケール/Bebop Scale
ビバップスケールは、ビバップのプレーヤーに使われたスケールで、通常のスケールに半音階を足したものとなります。ビバップスケールには大きく分けて、メジャーとドミナントの2種類あります。
【メジャービバップスケール】
【ドミナントビバップスケール】
これらを発展させた2度や3度から始めるパターンもありますが、それらの説明は以下に詳しく載せていますのでそちらをご覧ください。
06.基本編その3:メジャーコードのビバップスケール
10. Ⅴはやはりビーバップスケール
これらのジャズの基本フレーズを順序良く学ぶには、以下の講座がおススメです。
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