世間よりも早く?秘密のルートで?楽器の入荷情報をお伝えします。


本日入荷したのは、アメセルテナー7万6千台、委託品です。

うーーむ、いい色ですね。即ち、いい音しそうですね。

7万台とは、、、楽器のイメージとしては6万台と8万台の過渡期にあたる時代で、今回の楽器のように色の濃いものが多いのが特徴です。5万7千台あたりと並んでグリーンラッカーの最も暗いものもこのあたりに見られますが、これは最も暗いものではなく、5桁としては通常よりも暗め、、、という色合いですね。

【6~8万過渡期とは?】いわゆるジャズの王道の6万台と、低音に厚みと重みが増し、音色に張りが出てくる8万台への移行期で、どちらに近いかがポイントになってきます。 7万2千あたりは、6万台の香りがかなりしますが、今回のものは7万6千なので、ちょっと8万台の力強さが出てくる6万台と言い換えることもできるしょう。それゆえ、鳴り、特に低音のあたりの太さが6万にしてはやや大きく、強く吹いた時の張りが6万よりはあるが、8万よりもぼけた6万的な音色でしょう。

【特徴】様々な色がありますが、通常6万台にはこのような暗い色はあまり見られず、弱くもさもさ吹いたときの枯れたパサパサ感は6万よりも強いでしょう。それゆえ、枯れた味のあるわかりやすい音色が欲しい人には向いている楽器です。ガーデラなどの明るいマウスピースでもブレッカー氏のような音は再現できますが、音の太さのイメージなどは若干弱く、音圧などはやや軽い感じで再現できるでしょう。

【総評】とにかく、枯れた暗い音色重視で、ビバップよりは少し音が強くてもいい、、でも8万ほどではない、、、というイメージに合う人におすすめ。あるいは、70年代ボブバーグなど、強い音でバリバリハードバップを引くイメージにもぴったりですね。ラバーを合わせれば、ジーンアモンズやタレンティンのような渋い音もいけるでしょう。


パッドの開きは狭いので、思ったよりもこもった音がしそうです。値段も穏やかな感じなので、この番手にしてはややお買い得かもしれません。

 

先週も石森管楽器さんで、とある方のこの楽器ではない別のビンテージ楽器の購入のお手伝い(選定)をしてきました。

最近は委託品の入荷が続いているようで、バリエーション豊かな楽器が入ってきてビンテージ売り場は去年の一時期よりは充実して楽しいですね???

暗いわかりやすい音色が欲しい人にはドンピシャな楽器だと思いますので、ご興味のある方は早めに試奏に行きましょう???

 

 

 

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