このページは、アドリブ初心者が学ぶべき定番アドリブフレーズ集をハンクモブレーの演奏を基に紹介しています。

まずはこれから学んでおきたい、、というフレーズをカテゴリー別にわかりやすく並べています。

テナーサックスだけでなくアルトサックスはもちろん、フレートやトランペット、ピアノ、ギターなどの他の楽器の名演でも多用されるフレーズばかりです。

★フレーズ集は最下部でPDFとしてダウンロードできます。

定番ツーファイブフレーズ(ドリアン、ミクソリディアン)

ナチュラル系、メジャーのツーファイブのツーファイブとも呼ばれるドリアンミクソリディアンのスケールで使われる定番中の定番フレーズです。

解説 : 定番ツーファイブフレーズ(ドリアン、ミクソリディアン)

フレーズ1

モブレー司教のみならず、全プレーヤーに浸透している典型的ツーファイブフレーズ。 これを使わずして、ジャズにならず、、というほどのバップ基本ボキャブラリーで、必ず12キーでマスターしておくべきフレーズ。 ルートからスケールで3度で上がるだけの動きに、半音下のパッシングがついており、非常に良いアクセントとなっている。

フレーズ2

マイナーコードに非常に忠実なフレーズで、プレーヤー問わず使われる超定番フレーズ。これを知らずして、何からツーファイブの練習を始めようかという、必ず知っておかなければならいツーファイブフレーズ(ドリアン)1丁目一番地。モブレー先生におかれては、1つのソロで数回出てきたり、また16分としても使われる頻出フレーズ。

フレーズ3

ナインスから始まっているようにみえるが、3とRに対するパッシング2連発を挟む動き。 ラインの中にパッシングを挟むには、このような決まった形を多く覚えて使うと初歩的にはアプローチしやすいでしょう。いずれにせよこのフレーズは、モブレー先生の中で頻出する動きなので是非マスターしておきたいところ。

フレーズ4

ルートから半音下がるクリシェを想起させる動きだが、ルートに対するパッシングを1つ挟んでいるとも捉えられる。 いずれにせよ、色々な意味で洗練されている非常に美しい動き方。 モブレー司教の使用頻度においては、Top5に入るであろう頻出する動きで絶対に12キーでマスターしておきたい基本フレーズ。

フレーズ5

ルートから上がり5度までたどり着き、そこから半音階で下がるフレーズ。ビバップ、ハードバップ界では多用されるフレーズで、Sonny StittやJimmy Heathなどサックス界にもかなり浸透しているフレーズ。 マイナーコードの5度から半音で下がるのはドミナントコードの9度からのビバップスケールとも呼ばれ非常に意味のある半音階。是非12キーでマスターしておきたい必須フレーズ。

定番マイナーツーファイブフレーズ(ハーモニックマイナーパーフェクトビロウHMPFB)

マイナーキーのツーファイブと呼ばれることもあるが、他ドミナントセブンスコードでは、ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウともいわれるフレーズ。

以下のフレーズは1つを除いてすべて、モブレー先生が1曲のソロの中で使ったマイナ―ツーファイブフレーズです。

説明

マイナーのツーファイブ=フラット系のドミナントコードで、HMPFBを使うときにはb9をコードトーンとして、3度からのディミニッシュコードを分散和音として、あるいはコードトーンとして使うようなサウンドが特徴です。

是非これらのフレーズも様々なキーで弾けるようにしておきましょう。

オルタードスケールのフレーズ

この時代ではまだオルタードという言葉はなかったが、b13を中心に他のテンションb9、#9、#11を加えたサウンドを提示する動き。モブレー先生もオルタード初期からかなり多用しますが、この時代はかなり決まった形=フレーズでの使用が多くみられます。

フレーズ1

ブレッカー先生にも通ずる現代のオルタードの使い方を最も初期に始めた重要フレーズ。 C7 2小節の中で、Dm7⇒Eb⇒Dbという進行をちりばめた、まさにオルタードの神髄のようなサウンド。まだ、アッパーストラクチャーなどの観念が生まれる10年近く前に、すでにオルタードの模範的な使い方を1956年ごろには始める。 とりわけ、b6(b13)のアッパーストラクチャーをツーファイブで使うフレーズとしては、ジャズの歴史の中ではかなり初期のはず、、、おそらく初めて?

フレーズ2

G7のドミナントビバップスケールをDm7のアタマから弾き。G7ではDm7の分散和音を弾いて、最後はオルタードで変化をつけて解決している。(実際の演奏は、Cmaj7では解決せずに違うことを弾いています) 二度マイナーでのビバップスケールの使い方を学んでおきたいところ。そして、ビバップ的分散和音が入り、最後はオルタードでテンション感のあるサウンドを高速で混ぜる見事なライン。 この短いラインの中に、ビバップ、分散和音、オルタードの三段のサウンドを提示している、ビバップの神髄のようなライン。この動きだけでなく、ラインの中に散りばめられたサウンドのコンセプトも学んでおきたいところ。

フレーズ3

このクリシェで動いた時のb13(#5)は裏コードの入り口でもあり、今回のようにオルタードの入り口でもある。特にb13はオルタードの特徴的な音であり、その音をクリシェを使って導入できるのはまさにモブレー先生ならでは。b13から上がってルートに解決する歌を作るのは容易ではないが、このフレーズを聞いているといとも簡単のように聞こえる。b13をとてもうまく強調出来ているこのフレーズは、モブレー先生の固有のフレーズとも言え、モブレー教信仰者は是非マスターしておきたいところ。

メジャーセブンスコードでのフレーズ

フレーズ1

Q:ビバップスケールで下がれるようになったら、次にすることは?  A: 分散和音で動く。

ビバップスケールで降りるとちょうどコードトーンが拍のアタマに来るので、そこで分散和音で駆け上がることができる。半音階を入れたスケールの動きや、分散和音の動きが正にビバップ、ハードバップであり、逆に言えばこれらの動きなくしてモダンジャズのスタイルとは言えないというほど、お手本となるメジャーコードでの動き方。ナインスも強調していたり、まさにビバップの極限をシンプルに極めたような美しいフレーズ。

フレーズ2

スケールで下がって分散和音で動く基本的な動き。

フレーズ3

コードトーンの積み立てに、少しコードトーンからコードトーンまでの動きを入れたフレーズ。分散和音が中心になっているこの動きもはやりかなりビバップ的、是非マスターしておきたいフレーズ。

フレーズ4

分散和音の動きにパッシングが加わり、非常に安定したラインを生み出している。一見何でもないような動きだが、拍のアタマにはコードトーンが来て、それ以外の部分はパッシングと分散和音から成る。またパッシングがあることによりこの2小節の中で解決を2回もしており、ビバップ的なテンションアンドリリースをこの短いラインの中で示してくれている素晴らしい例。この考え方が理解できれば、同じコードが続く場合でも、コード外の音の導入の仕方のヒントとなるお手本例。また、このようなラインをたくさん覚えることでビバップの本質に迫れるであろう。

フレーズ5

コード進行による緩やかな解決をメジャーコード1発の中で提示している。3~4拍目 Dm7はⅡm7でサブドミナントだが、メジャーコードの中でこの緩やかなコード進行を提示することでラインにメリハリがつく。メジャーコードのアドリブの発展例として是非覚えておきたい。

フレーズ6

メジャーセブンスを強調した、まさにビバップといえる分散和音的な動き。意外に使いこなすのが難しいこのようなフレーズも練習しておきたいところ。

フレーズ7

メジャーセブンスはコードの積み立ての上部=4番目に位置するために、動きとしては下向きにコードトーンをはっきり提示する動きが多い。今回のフレーズもメジャーセブンスから3度まで下がってまた上がった後に、ナインスを提示しつつパッシングとしてルートに戻りまた3和音を弾く非常に安定なサウンドのフレーズ。このように、コードトーンを縫う縫い方をしっかりマスターすると一つのコードでも安定なラインができる非常に良い例。

フレーズ8

ビバップスケールはほぼ下がることでしか使われないが、スケールで下がったらあとは分散和音で上がるしかない、、、まさにビバップの基本的な動き。

フレーズ集 PDF

ハンクモブレーに学ぶ定番!サックス アドリブフレーズ集

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事